どこにあるの?
秋田県横手市の平鹿町から増田町の東側に連なる丘陵地に、りんご三山があります。
この仲良くならぶ三座を、麓のリンゴ園にちなんで「りんご三山」と秋田りんご三山友の会では(勝手に)名付けました。
春にはユキツバキの紅の花と新緑、夏は木陰に涼を、秋は紅葉ときのこ、冬はスノーシューハイキング。一年中訪れたくなる、身近な自然がここにあります。
りんご三山紹介
金峰山
標高450m。
裏参道から入って10分ほどで、ブナの純林が見られることに訪れた人はまず驚きます。
その山腹一帯はブナの林床にユキツバキが群落し、秋田県の自然保全地域に指定されております。
新緑のころになると、ブナのまぶしい黄緑色と林床を埋めるユキツバキの深い緑、そして点々と咲く鮮やかな真紅の花のコントラストが美しい場所です。
山頂には蔵王権現を祀る金峰神社があり、もともとは信仰と修験の山でした。
現在は山頂に鞘堂がひとつあるだけですが、かつては山域全体に30ほどの坊や社があったそうです。
アクセス
国道13号を、横手市平鹿町醍醐大橋交差点でJR醍醐駅方面へ。ここから「ときめき交流センター ゆっぷる」方面へ。
フルーツロードに出る十字路から、明沢沼(明沢ダム)方面へ進み、ダムを過ぎて道なりに進むと右手に石造りの鳥居が見えてくる。
向かい側とさらに30mほど進んだところに駐車スペースがある。ここが登山口。
コースタイム
登山口==20分==金峰山山頂
男亀森・女亀森
標高335.8m。
横手盆地から眺めると、三角形の金峰山と、台形の真人山の2つの山の間にこんもりと、寄り添う2コブの山として展望できます。
男亀森の山頂には三吉神社が祀られており、ここに至る2本の道があります。
1本はリンゴ園のなかにある、鳥居をくぐる道で古くからの参道ですが急登で、また長い間、手入れがされておらず薮道です。年に数回、りんご三山友の会で刈り払いを行なっております。
山腹には坑道跡があります。(見学は不可・整備されていません)
アクセス
金峰山の登山口までの道を、そのまま進む。
途中でT字路があり真人公園方面へ右折する。
車の駐車は、展望台の東屋(解体して下部分のみ)付近か、そこから少し下ったところに山道と合流する。
この山道の入り口付近に小型車なら停められる。向かいにもスペースがあるが、四輪駆動車でなければ厳しい。
この山道からスタート。
道は3方向に分岐するが、向かって右側へ進めば金峰山への展望ルート。
ただしヤブの場合もあるので注意。
男亀森へは左へ入っていく。
しばらく進むと分岐する。
正面のややヤブ道が女亀森、右側の山腹を巻く道が男亀森への道。
男亀森へは、女亀森山頂から尾根づたいにルートがある。
女亀森は現在、ナラ枯れの皆伐があり登山道は崩壊している。
コースタイム
登山口==30分==男亀森
見どころ
登山口の車道からは泥湯三山など展望が良い。
また、金峰山方面の展望の稜線からは鳥海山や平鹿平野の水田など展望が良いので足を伸ばすことをおすすめしたい。
男亀森には三吉神社が祀られている。
その北面には昔、鉱山があった。
※山域は縦坑などが今も残り、崩落の危険もあるので無闇にヤブに入らぬように。
真人山
標高390.4m。
桜の名所でもあり、りんごの歌で有名な映画「そよかぜ」のロケ地でもあった真人公園の東にあります。
緩やかな九十九折の山道は所々で展望が開け、早朝には低山ながらも雲海が見られることもあります。
かつて東北一帯を支配した豪族清原一族ゆかりの地でもあります。
アクセス
桜の名所で有名な「真人公園」が登山口となるので、ここを目指して行く。
公園には広い駐車場もトイレも、水場、キャンプ場もあるので安心。
登山口の標識がないので分かりにくいが、園内のキャンプ場炊事場横の階段を登って行くと、アスレチック遊具などがあるのでさらに進む。
三十三観音めぐりの石仏があるので、そこから山道がはじまる。
コースタイム
真人公園==50分==神社==20分==三角点山頂
見どころ
三吉神社からの展望が良い。山道の足元には松ぼっくりが落ちているが、よく見ればリスが食べた後の「エビフライ」もたくさん。