最高の2日間!りんご三山「春の野遊びハイキング」開催レポ

4月20日、26日の2日間、りんご三山友の会の主催イベント「春の野遊びハイキングが開催されました!

初日はあいにくの雨模様でしたが、2日目は一転して青空に。

たくさんのゲストの皆さんと楽しい時間を共有することができました!


▲初日、金峰山山頂神社にて。雨でもOK!と参加してくださった元気いっぱいの皆さん!

 


▲2日目、ブナがやわらかな芽吹きを迎えた金峰山をバックに、鶴岡班

 


▲藤倉班

 

コース紹介

春の野遊びハイキングでは、金峰山から男亀森、真人山に至るりんご三山を、山菜や春の野花を観察しながら縦走します。

さらに山菜天ぷら体験とお抹茶タイムが付いた、お楽しみ盛りだくさんのツアーです。

メインの登山コースである裏参道への車道が通行止めとなっていたため、今回はレアな表参道からのスタートとなりました。


▲スタート地点のゆっぷる。大きなりんごの前で出発の記念撮影。
りんごのモニュメントは、中に温泉を一時的にため置きする施設だとか。

 


▲フルーツロードと呼ばれる広域農道を10分ほど歩き、表参道入口の昔の鳥居を眺める。
脚の部分に白いラインが見えるが、大雪の年にこのラインから折れたのを修復したのだそう。

 


▲途中、平鹿町保存樹の爺杉と姥杉の大きさにみんなで驚く。

 


見晴らしのよい旧りんご園からは、登るにつれ眼下に横手盆地の田園風景が広がり、前方には三角形の金峰山。

 


1日目はブナの芽吹きはその山裾だけだったが、26日には山頂までブナの芽吹きが上りつめており、その緑のまにまに淡くサクラの白やカエデ類のエビ茶が混じる。

 

この旧りんご園は夏以降は背丈を越すススキの藪漕ぎになるので、春の今だけの展望となる。

金峰山の登山口手前で、西に男亀森、女亀森を展望。一息入れて金峰山への本格的な登りに。

 

表参道コースは訪れる人も稀だが、道はしっかりしており早春のためまだヤブも薄い。
芽吹き始めたブナの、繊毛に縁取られた明るい柔らかな葉は、くっきりと葉脈を揃えてみずみずしく雨天にも晴天にもよく映える。

 

裏参道よりも登山道らしさが楽しめる表参道は、急な箇所ではロープに頼りながらもみんなでわいわいと楽しく登る。

 

山頂直下、見上げる最後の三角形はさらに急な登山道でここが「弁慶の油こぼし」。修験者の気持ちで最後の急登を。

金峰山山頂でひと休み。木々が芽吹き冬は見えている鳥海山方面の視界はなく。木々の隙間からは麓の田園風景が小さく展望できた。

 

金峰山からまた急な斜面を、手すりにしがみつきながら下って、降り立つのが縦走路にあるブナの森。

 

ここだけ平ら。名前はないが暫定的にブナ平などと呼ぶ。

 


▲二股のブナに座って、恒例の「女王の座」記念写真。

ユキツバキの森を、ときどき山菜に手を伸ばしながら進めば視界が開ける。

 


▲通称「金亀稜線」からは横手盆地の大展望が広がる。

鳥海山は1日目は曇りのため、2日目は春霞で見えず。
それでも霞にけむって空と地面の境目が曖昧になった展望は、神秘的な広がりがあって新鮮に見られた。

 


男亀森への道はショウジョウバカマの可憐なピンクに足が進まない。

 


クロモジの花も咲き振り返ればさっきまでいた金峰山が、あんなに遠くに。
ひと登りで2座目の男亀森。

 


ここからの下りは急なので、あらかじめ会員がロープを設営してくれている。
不安な方には滑り止めを装着してもらい、慎重に下る。登山道はクロモジが多いがみなさん下りに夢中であまり目に入る余裕がなく。

気がつけば真人公園の桜祭りの賑わいも聞こえてきて、やがて真人のりんご園に降り立った。

 


赤い鳥居でほっと一息いれ、無事下山を記念してまた記念写真を。

 


真人公園では山菜天ぷら体験。

みんなで採りたて山菜を揚げ、ほくほくあつあつを味わう。
山菜の味噌汁は疲れた体に染み込み、思わず笑顔が溢れる。

お腹がいっぱいになったところで、真人公園でまったりして今日の行程を終えるひとと、
いやいやまだまだと最後の三座目真人山を目指すひとに分かれて午後の部スタート。


真人山は他の二座より春が早い。そして一番整備された歩きやすい道。

 


ウリハダカエデの花やキブシを眺め、山菜に手を伸ばしながら。

 


▲真人山名物、エビフライもたくさんありました!
「これなーんだ?」と、
のぶさんガイドが手にしているのは、
ホオノキの大きな実!

1日目


▲農道沿いで出迎えてくれたキクザキイチゲは春を告げる花。

幸い、午前中は雨にならず、しっとりとした風情の早春の景色が新鮮。


▲キブシ。「かんざし花」とも呼ばれる。

この一帯はブナとその林床にユキツバキが群生する貴重な景観。
ユキツバキは日差しがないと育たないため、杉林のなかには進出しないのだそう。


▲金峰山山頂から急な斜面を下り、ほっと笑顔がこぼれる。

 


▲ユキツバキは豪雪地帯の環境に適応し、枝はたいへんしなやかで容易に曲がる。

 


▲金亀稜線から亀森を臨む。ナラ枯れ伐採で丸裸になってしまったが、また元のような森に育つことを願う。

 

1日目では雨足が強まり風も出てきたが悪天に比例するように参加者のテンションも上がっての山頂。

 


▲山頂は2畳もないような狭さでみんなで肩を寄せ合って記念写真。

2日目

桜、ユキツバキ、ブナの芽吹きとコシアブラ!春の「役者」が勢揃いした貴重な一日となった。

 


▲ユキツバキもごらんのとおり!

 


▲淡い緑に染まりはじめた、すがすがしい森のなかを歩く。

 


▲一座目の金峰山急登お疲れ様でした!鶴岡班と藤倉班、全員集合!

 


▲コシアブラも食べ頃!お土産ゲットできたかな!

 


▲雨ぐもが迫ってきたが、不思議とこの場所だけ雨雲が避けてくれてときおり日差しを受けながら真人山山頂へ。

三座コンプリートの皆様おめでとうございます!

 


すこしずつ散り始めた桜を眺めつつ、お抹茶でほっこりタイム。

ご参加の皆さんの声

ハイキングに参加された皆さんからご感想をいただいております。

3つの山を初めて歩いてみて、とても素敵な山だとおっしゃる意味が物凄く分かりました。急登に階段っぽく足を置きやすくして下さっている道であったり、ロープを仕込みがあったので歩きやすい環境でした。

 

表参道コースは、なだらかな場所を越えての急登だったので歩きやすいと思いました。何と言っても天ぷら美味しかったです。

 

参加者の皆さんが楽しそうに山や山菜のお話をされたり、励まし合って登っている姿が印象的でした。

 

男亀森から真人山の下り坂で、素晴らしいロープを張ってもらい、とても助かりました。

 

お客様が笑顔で『楽しかったわ~』と言ってくれたことが何より嬉しかった。(スタッフより)

 

まとめ

2日間のイベントをとおして、たくさんのゲストの皆さんの笑顔に出会うことができたことがとても嬉しいです。

山では天候の心配が常につきまといますが、雨でも晴れても、里山ならではのそれぞれの表情を楽しむことができたのではないかと思います。

また「りんご三山友の会」のイベントで、皆さまとお会いできることを楽しみにしています!

 

 

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