令和7年度第2回 会山行レポ@うしろのツル道からブナ見平へ
「うしろのツル」と呼ばれるのは、かつて秋田県六郷・湯田地区から岩手県へと続いていた生活道です。
ダム建設により集落が姿を消し、道も廃道となってしまいましたが、六郷登山協会の有志の皆さんの手でこの古道が見事に復活しました。
秋田県側から女神山へと続く新たな登山道として整備されましたが、なかなかのロングコースです。
今回は女神山の山頂は遠くから眺めるだけにとどめ、「うしろのツル道」からブナ見平までの美しいブナの森を歩いてきました。
今回のリーダーは「ふじ」さんです。
それでは、さっそくスタートしましょう。
ここが登山口??
苔むした急な階段はまるで古道への隠れた入り口のようです。
女神山までは、遠い。。
すぐにフタリシズカの群生が出迎えてくれました。
「ふたり」どころか、三人や四人の姿も!!
雨上がりの森はしっとりと湿気を含み、登るにつれてじんわりと汗がにじんできます。
ゆっくり、一歩ずつ歩みを進めましょう。
旧湯田神社を通過し、衣類調整しながら登っていきます。
杉林を抜けると一気に明るいブナの森が広がります。
クマの爪痕もくっきりと!
うしろのツル道には、不思議な地名が点在していて、想像力をかきたてられます。
ここから、運んできた荷物を下の集落めがけて落としたのでは?とも言われているそうです。
足元にはふかふかのブナの落ち葉が敷きつめられ、足にやさしい道が続きます。
この日主役級に登場したギンリョウソウ。
みんな大好き、ウゴツクバネウツギ。
熊見平を越えるとアップダウンのある道に。
右側の三角が女神山。
ここから、もうひと頑張りするとブナの美林が待っています。
なんと美しい森でしょうか。森の奥深さと静けさが、全身で感じられます。
山頂までは行かずとも、この道を歩けるだけで十分満たされます。
下見のときにはなかった、可愛らしいプレートが!
本日のゴールです!
皆さん、お疲れ様でした!
下山時はガスがたちこめ、幻想的な世界が広がります。
様々に変わる自然の表情も、山の魅力のひとつです。