「あきた里山の集い 2025 in 横手」開催レポ

りんご三山友の会主催イベント「あきた里山の集い 2025 in 横手」を、2025年11月15日、横手市増田町の亀田交流センターで開催しました。
今回のイベントの目的は、専門家の講演や県内の団体との意見交換を通して里山の保全と活用について広く理解を深めること、また地元の里山の魅力と課題を多くの方に知ってもらうこと。


その思いから、当会のホームマウンテンである金峰山・男亀森・真人山を望み、周囲にリンゴ畑が広がる亀田交流センターを会場に選びました。

会場・展示

 

入口には「りんご三山友の会」ののぼり旗を掲げ、屋外の要所にはスタッフを配置して誘導を行いました。

会場内では、りんご三山の春夏秋冬の写真を展示。
冬山の風景に「楽しそう!」という声も多く、皆さん興味深く眺めてくださいました。

展示にご協賛いただいた企業・団体の皆さまにも、厚く御礼申し上げます。

  • 株式会社マルシメ様
  • プリティ・アップル様
  • 株式会社ヤマダフーズ様
  • 六郷登山協会様
  • 湯沢山岳会様
  • もっと森山を盛り上げ隊様

登山中止 → 代替ドライブツアー

当初予定していた登山バス運行は、クマ出没警戒中により急遽中止となったため、代案として山麓の自然歩道紅葉ドライブを実施しました。


栗駒山が展望できる展望地で下車


錦の屏風となる烏帽子長根をバックに記念撮影


道満峠付近から日本一の広さを誇る横手盆地と金峰山

青空に晩秋の紅葉が映え、登山に代わる約1時間のドライブは参加者の皆さんにも喜んでいただけました。

つどいの広場

帰着後のつどいの広場では、横手産の芋の子汁とクロモジ茶を味わっていただきました。


温かい料理にほっとした表情の方も多く、地域の味を楽しんでいただけたようです。

オープニング


お客様を代表して市議会議長菅原ただし氏の挨拶


司会の柴田優子さん


主催者代表挨拶

特別講演:花谷泰広氏

登山家・花谷泰広氏による講演「世界の頂から日本の山へ」は大変好評でした。

日本の山の特徴として、「里山文化」、「山岳信仰」、「アルピニズム」の三つを挙げられ、現代の課題として「里山の利用の減少」「信仰や文化的つながりの希薄化」「レジャー化による保全意識の低下」を指摘。

花谷氏が設立した北杜山守隊による保全活動や自主財源の重要性についても触れられ、今後の地域活動にとっても大きな示唆をいただきました。


秋田県が誇る新米「サキホコレ」と、横手市が誇る「いぶりがっこ」を贈呈。

座談会:地域で活動する人々

座談会では、地元で山の保全や里山の活用に取り組む方々が登壇。


六郷登山協会・小川実氏による古道復活プロジェクトの発表。


真木真昼山地の保全活動に尽力されている佐藤良浩氏


もっと森山を盛り上げ隊の工藤兼雄美氏(奥)

それぞれの視点から、山を守り活かしていくための実践が語られました。

まとめ

今回のイベントを通じて、身近にある里山がどんな魅力を持ち、どんな課題を抱えているのかを、多くの方と共有できたのではないかと感じています。

地元の人が自分の山に愛着と関心を持つことが、保全活動の第一歩。
りんご三山友の会としても、今後も少しずつ活動を続けていきたいと思います。

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